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006 (2001/02/28) | ||||||
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●正山小種(せいざんしょうしゅ) | ||||||
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□味&香り: 今までご紹介させて頂いたいわゆる”いい香り”のお茶とは違い、よく「正露丸」の香りと称されるほど独特で薬っぽく、お茶の初心者には敬遠されやすいお茶といえる。だが、このお茶が世界的にも愛されるのは、そのまさしく臭い香りなのだ。幼い頃病院へ連れて行かれた時に漂っていたあのにおい。今では病院もイメージを大切にしているのか、患者も感づくほどのにおいが漂う病院はあまりない。でも、その香り(あえてにおいではなく香りといわせてもらう)が、喉を通りすぎる時、体全体をすっきりさせてくれるような感覚になる。甘いお菓子と一緒に飲むのもよし、なにか行きすぎの感をゼロに戻してくれる。そういう部分では病院的なのかもしれない。やはり人間、クセのあるものは好き好きである。このお茶はそのクセになる程大好きになるか、絶対飲めない、と思うか。もしくは何回か飲むうちにだんだんハマっていくかもしれない。是非共避けたいのは「飲まず嫌い」である。クセもの好きな1個人としては、かなり濃く淹れたラプサンスーチョンをちびちびと飲むのが好きである。 □一口メモ: 武夷山といえば岩茶の産地だが、このお茶はヨーロッパでもかなり好まれている紅茶である。よく「オレンジペコ」と耳にする。これはそのまま銘柄にもなっているが、もともとは茶葉の部位を表す言葉である。芽から数えて3番目がオレンジペコ、そして4番目がこのお茶に使われているスーチョンである。16世紀、武夷山の標高1000〜1500メートルの星村で作られた小種紅茶(現正山小種)をオランダ商人が初めてヨーロッパにもたらしたという。正山小種の出生は、こう言い伝えられる。清朝、軍隊が星村の製茶工場を占拠し、茶葉が入った袋を床に敷き眠った。すると人間の体重で、圧迫され発酵し、独特の香りをはなっていた。それを炒り松のまきで焙煎し乾燥させるとその松の煙を吸い、他にはない香りをもつお茶に完成していた、という。ちなみに、5月に摘まれた新茶は独特の製茶後9月に輸出される。 |
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