多民族国家として知られるオーストラリア。
ESOS Act(留学生のための教育サービス法)を制定するなど、様々な国やバックグラウンドをもつ留学生の受け入れのために、体制を整備し、積極的に、かつ寛容に受け入れをしてきました。留学生がしっかりと授業について行ける学習環境を整えています。
英語力強化の為に、大学進学に必要な英語力を強化するためのプログラムがあります。また留学生に対しても進路指導、大学訪問、推薦状などのサポートも充実しています。
学校では、それぞれの民族衣装や文化を表現する服装で登校する日があったり、留学生だけで各国の料理を作りみんなで一緒に食べるイベントが行われるなど、互いの文化への理解を深める機会があります。
また、日本で生活しているとアメリカやヨーロッパ、アジアに関連する報道を目にする機会が多いですが、オーストラリアではオセアニア等の太平洋地域の国々の報道も多く、一言で「グローバル」と言っても、その国の位置や置かれる立場から意識することの違いを学ぶ機会もあるでしょう。
オーストラリアの多くの高校が、実際の科目授業を始める前に「集中英語コース」と呼ばれる留学生向けの英語クラスで英語力を伸ばすカリキュラムを実施しています。これも、多文化を受け入れる姿勢の表れです。
オーストラリアは広大な国土を持つため、大都市のメルボルンや地方都市のアデレードなど、希望に合った都市を選択することができます。
オーストラリアの義務教育は高校1年まで。高校2年からは、専門性の高い「選択科目」が受講できます。 将来の進路を意識した、個性を伸ばす教育が実践されています。
心理学、海洋学、地球環境科学、哲学、政治、ビジネス、IT、法学、アウトドア教育、ダンス、演劇、など
オーストラリアの高校では、試験、課題、レポート、プレゼンテーションなどによって評価されます。また自分の興味や目標に合った科目を選択でき、大学進学に必要なスキルも身につけることができます。
学校や学年により選択できる科目が異なりますが、多い学校では高校1〜3年生の科目をあわせると選択科目が100以上あり、自分の学年やカリキュラムにより50程度の科目から将来の進路や職業に合った科目を選択することが可能です。
オーストラリアの高校教育は、Year 7(中学1年生)からYear 12(高校3年生)となっており、Y10までが義務教育となっています。Y11とY12の2年間は、大学進学準備コースであるSenior Secondary Certificate of Education(SSCE)を選択できます。
ICC提携学校数 | 85校 |
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高校入学可能時期 | 1月、4月、7月 |
寮の提供 | 有(※ 私立校のみ) |
アカデミー | 有 |
IB実施校の有無 | 有 |
オーストラリアの高校は、4学期制を採用しています。年度の開始は1月末で、各学期の間に2週間の休暇があり、12月から1月にかけての2ヶ月間は夏休みになります。
最終学年の4学期には州統一のテストがあり、例年10月中下旬頃から約1ヶ月間かけてテストが行われます。年間の成績に加え、この最終試験を経て各学生の「ATARスコア」と呼ばれる偏差値のようなスコアが確定します。オーストラリア国内の大学に進学する場合は、このATARスコアによって大学の合否が決まります。
留学生は1学期、2学期、3学期の開始にあわせて渡航することができます。長期留学の場合は、1学期もしくは2学期から入学する学生が多く、ターム留学の場合は7月に渡航する学生もいます。
※4学期はテスト学期になるため、この時期に留学を開始することはできません。
オーストラリアの1学期は1月末に開始します。留学生の多くは年度初めの1学期、または4月に始まる2学期に渡航します。
オーストラリアのセカンダリースクールは、日本の中学1年生〜高校3年生にあたるYea7〜12が通います。オーストラリアは現地のカリキュラムに進む前に、留学生向けに集中英語コースを提供しています。
学生の英語力により集中英語コースの必要性は変わりますが、多くの学生が集中英語コースを経て、現地生と同じカリキュラムに進みます。
留学計画を立てる際には、費用を総合的に把握し、適切な予算計画を立てることが重要です。
オーストラリアでは、出願後に入学審査が行われ、無事受け入れが確定した際は請求書が届きます。お支払い後に正式な入学許可書と領収書が届きますので、学生ビザの申請時にこれらの書類を提出します。
請求内容は、授業料や滞在費等の学校関連費用です。支払いは、1年毎の支払い、半年毎の支払い、学期毎の支払い、など州や渡航タイミングにより様々です。
ICCでは、留学目的や予算に合わせた留学ごプランの提案を行っておりますのでお気軽に相談ください。
留学する高校の種類(公立・私立)や留学期間によって異なります。オーストラリアの高校は6〜7割が公立で、3〜4割が私立です。ICCの学生の多くは公立に、一部が私立に留学しています。
オーストラリアでは州ごとに学費や滞在費は決まっており、州内であればどの学校を選んでも金額の差は基本的にありません。ICCがご案内している3州で比較すると、ビクトリア州とクイーンズランド州の費用はほとんど同じですが、南オーストラリア州は他の2州に比べると少し金額を抑えることができます。
オーストラリアでは、州毎に学費が異なる他、Year10(高1)とYear11以上(高2以上)でも異なります。また、同じ1年間の費用でも、1年のみ留学するか、卒業に向けて単位を取得するかにより、現地でのカリキュラムが異なるため金額が変わります。
ビクトリア州・クイーンズランド州では、年間約165〜195万円(AU$16,000〜19,000)です。
南オーストラリア州では、年間約150万〜160万円(AU$14,000〜16,000)です。
授業料の他に、入学申請料として約3〜7万円(AU$300〜700)かかります。
私立高校の場合、年間約200万円(AU$20,000)〜、日本円で300万円以上かかることもあります。
私立高校の場合、入学申請料の他にも学校により教材費やテクノロジー関連費用等の費用が発生します。学校により異なりますが、数十万円かかる場合もあります。
ホームステイの場合、ビクトリア州・クイーンズランド州では年間約170万円前後(AU$16,500前後)、南オーストラリア州では年間約155万円前後(AU$15,000前後)が目安です。これには、1日3食の食事、光熱費、インターネット使用料が基本的に含まれています。
私立高校で学生寮(ボーディング)の場合、学校によって費用が大きく異なりますが、年間約155〜260万円(AU$15,000 〜25,000)程度が一般的です。
前述の通り、滞在費に1日3食の食費、光熱費、インターネット使用料が含まれているため、その他に必要となるものは、交通費、携帯電話の費用、その他の個人的な娯楽費(交際費や個人的に買いたいもの)などです。
学生によりお小遣いの金額は異なりますが、月3万円程度が一般的です。お小遣いの中から交通費や携帯代も支払い、留学中にお金のやりくりの仕方を学ぶ学生も多くいます。
※上記いずれも2024年度の費用、AU$=103円(2024年10月現在)で算出
オーストラリアの留学生向けの保険には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、OSHCと呼ばれるオーストラリア政府指定の強制加入保険、2つ目は保険会社で任意加入する留学生保険(海外旅行傷害保険)です。
OSHCはカバーされる保険額が医療費の50〜85%程度に限られている他、盗難・損害賠償・携行品の破損などが保険の対象外となるため、任意保険への加入を推奨しています。
任意保険は、保険会社や加入されるプラン、渡航期間により金額も大きく異なります。ICCでは保険のご案内もしておりますので、お気軽にご相談ください。
パスポート申請費用(申請の必要がある場合)、学生ビザ申請費用、航空券代、海外留学保険費用が必要となります。また、留学先ではノートパソコンが必要となるため、持っていない学生は新たに購入する必要があります。
オーストラリアは2024年7月より、学生ビザの申請料をAU$710からAU$1,600に値上げしました。日本円にして約165,000円です(AU$=103円で算出)。他国と比較しても学生ビザの申請費用は非常に高額なため、この点もおさえておくとよいでしょう。
また、学校関連費用として、学費と滞在費等の他に制服代や教材費、現地の留学生強制加入保険などが発生しますが、学費や滞在費とあわせて請求される場合がほとんどです。
有料のアクティビティや遠足の参加費用、部活動で必要になる物や遠征費用、習い事の費用など、学生によって様々です。授業料などの大きな費用は渡航前に支払いが完了しているため、任意参加のものに対して発生する費用が多い印象です。
留学生の場合はアクティビティの参加や部活動の遠征、習い事の契約などに際して保護者の同意が事前に必要となるため、身に覚えのない高額な請求が突然くることは基本的にありません。
その他に、「フォーマル」と呼ばれるダンスパーティーのような学校主催のイベントが年に一度行われます。スーツやドレスなどの華やかな衣装に、ヘアセットやメイクアップもして、特別な時間を楽しみます。留学生は衣装をレンタルする学生が多いですが、このような特別なイベントの出費も発生する場合があるので覚えておくとよいでしょう。
ICCでは、ほとんどの学生が高校卒業後の進路として大学進学を希望します。最終学年になると受験に向けた準備や対策で、特別な費用が発生する学生もいます。以下はその一例です。
高校留学を経験した学生は、オーストラリアの大学への進学が容易になる場合があります。オーストラリアの高校で取得した成績や資格(例えば、Victorian Certificate of Education (VCE) や New South Wales Higher School Certificate (HSC) など)は、オーストラリア国内の大学進学のための基準を満たしています。特に、英語力が向上していれば、大学入学のための追加の英語試験(IELTSやTOEFL)のスコア要件を免除されるケースもあります。
オーストラリアの高校を卒業した後、海外の大学へ進学する選択肢もあります。特に、英語圏の国々(米国、英国、カナダなど)の大学は、オーストラリアの高校卒業資格を認めていることが多いです。留学生が国際的なバカロレア(IB)プログラムを修了している場合は、世界中の多くの大学からの選択肢が広がります。
オーストラリアでの留学経験は、日本の大学進学においても大きなアドバンテージとなります。特に、国際関係や外国語学部など、グローバルな分野に強い関心を持つ大学では、留学経験がプラス評価されることが多いです。また、留学生は独自の視点や海外での学びを生かし、入試の面接や小論文で差別化を図ることができます。
ICCでは天候も良いことで人気のクイーンズランド州にあるブリスベンやゴールドコースト、都市型を好む学生向けのビクトリア州にあるメルボルン、リゾート地の雰囲気もあるサウス・オーストラリア州のアデレードなどに学生の送り出しをしています。
ICCがオススメする派遣先です。
実際にICCを通じて留学を経験した先輩から、留学の利点や実体験を踏まえたアドバイスが届いています。
金川 浬久(かねがわ りく)くん
フランクストン高校
2023年4月から留学中
渡豪したばかりの頃は、授業中集中して聞き取りをしていたので、学校から帰宅するとぐったり疲れました。でも今では日本語で会話をする時同様、そこまで集中しなくても自然に聞き取り、内容を理解できるようになりました。現地で野球チームに入ったり、ボランティアをしながら、やはり留学をして良かったなと思っています。
堀江 菜々珠(ほりえ ななみ)さん
フランクストン高校
2020年1月〜2021年11月
もともと英語は結構得意だったのですが、それでも留学始めの頃は聞き取りに苦労したのを覚えています。特にオーストラリアの学校はエッセイをたくさん書かないといけないので、とにかくエッセイを書く練習をたくさんしておくと良いと思います。大変なことも楽しめる気持ちがあれば乗り越えることができると思うので、その時にしかできないことを楽しんでください!
学内に留学生のための準備コースを設け、また様々な分野に特化したプログラムをもつ学校をご紹介します。
VIC州の公立校の中でアカデミックな学校の一つとして周知されています。優秀な学業成績やすぐれたリーダーシップ、卓越した芸術作品等 Victorian Global Learning Awardsを受賞した留学生を多数輩出しています。高校留学後はオーストラリア内、あるいは、海外での進学を希望する学生が多いです。
ビクトリア州メルボルン中心地から南へ約15キロ。ベイサイドの美しい校外にあります。
ミュージカルやハウス対抗合唱コンクール、学校間対抗のディベート大会やスポーツ競技なども盛んで文武両道の学校です。
世界で最も革新的な学校100選に選ばれた制服もチャイムもなく自主性を重んじる学校です。生徒たちの持つ才能を伸ばし開花させることを軸として、留学生に対してもきめ細かいサポートが行き届いています。
ビクトリア州メルボルン中心地から東へ車で30分程の緑溢れる住宅地にあります。校内には色々な動物たちのいる農場、オーガニック菜園もあるなど珍しい学校です。動物学、スポーツ、アート、ミュージック、コンピュータゲームデザイン、起業家教育、ロボティクスなど、バリエーション豊かな科目があります。
幼稚園から高校生が在籍する私立共学校。学校の敷地は広大で図書館2つ、プール2つ、体育館2つなど素晴らし施設を完備しています。
美しいビーチで有名なゴールドコーストの海岸から車で10分程のところにある学校です。留学生は学内の準備コースでしっかりと英語力とアカデミックスキルを身につけます。個々のレベルに合わせて準備コースの期間を決め、スムーズにメインストリームへ移行できるよう学生一人ひとり、丁寧にサポートを行います。
STEMの他、言語プログラムにも力をいれており、8ヶ国語から選択が可能です。またスポーツではクリケットやボートの特別プログラムもあります。
100年以上の歴史を誇る伝統校。南オーストラリア州アデレード空港から車で20分程のアデレード市内にある学校です。学内にある準備コースでは1クラス15名以下で高校のカリキュラムとオーストラリアのライフスタイルや文化についての理解を深めながら英語力を向上させるプログラムになっています。