モザイク国家と称されるカナダ。
様々なバックグランドを持った人たちが集まっています。
そのため留学先の高校でも、特別視されることなく自然に現地の生活になじめる環境が整っています。
また、カナダ政府は教育に多額の予算を投じており、教育熱心な国として知られています。ICCが送り出しているブリティッシュ・コロンビア州は公立高校の大学進学率がきわめて高く、公立でも質の高い教育が実施されていることでも知られています。カナダは9月から新年度が開始されますが、4月から開始する留学生向けの準備コースを開講している学校もあるため、日本の年度にあわせて渡航したい学生にもお勧めです。
カナダの高校はその学区の教育委員会が管轄。留学生の受け入れは、この教育委員会が責任を持って対応します。
ICCでは、数ある教育学区の中でも、留学生のサポートが手厚く、滞在先や生活について経験値の深い教育学区に限定して学生の送り出しをしています。これらの教育学区には留学生をサポートする担当者が在籍しており、学業や友人関係等の困りごとに丁寧に対応してくれるため、安心して学校生活を送ることができます。
また、ICCの現地スタッフも教育学区の担当者と密に連絡を取っているため、英語力に不安がある学生でも学内でしっかりサポートしていただけるよう連携しています。
カナダは英語とフランス語の公用語を持つバイリンガル国家です。このため、留学生は英語のみならず、フランス語のみで講義されるカリキュラムが学校に導入されていたり、スペイン語、ドイツ語、中国語、日本語、パンジャビ語、イタリア語、カナダの原住民の言語など、学校によって異なる言語の授業が提供されています。
イギリスやアメリカに自分の行きたい学校を選んで留学する場合は、私立高校への留学が前提となります。学校により金額は大きく異なりますが、人気のボーディングスクールでは年間1,000万円近くかかることも。
一方でカナダは公立高校でも自分の好きな学校を選ぶことができ、費用も抑えて渡航することができます。
特にカナダはアメリカに近く、新年度が9月始まりという共通点もあることから、高校の3年間はカナダの好きな学校で費用を抑えて学び、卒業後にアメリカの大学に進学する学生もいます。
※アメリカは公立高校にも交換留学プログラムを利用して留学できますが、滞在期間に制限があることと、一般的には学校を選べないことに注意が必要です。
カナダは世界的に高い教育水準を誇り、各高校で質の高い教育が提供されています。その結果はOCEDのPISA(学習到達度調査)にも表れており、読解力、数学、科学の3項目全てにおいて、主要な英語圏の国の中でトップレベルの成績を残しています。
公教育の水準が高いことから、現地生のほとんどが公立高校に通っており、公立と私立の学力差はほとんどありません。カリキュラムは生徒一人ひとりの興味や能力に合わせて柔軟に選択でき、批判的思考や創造力を育むことを重視しています。
カナダは治安が良く、生活の質が高いことで知られています。特にバンクーバーは、イギリスの経済誌「エコノミスト」が公表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」のトップ10の常連としても有名で、2024年最新版では7位(東京は14位)にランクインしています。留学生が安心して生活し、学習に専念できる環境が整っています。
多文化主義を国是とするカナダは、世界中からの移民を受け入れており、異なる文化背景を持つ人々が共生する包容的な社会です。これにより、留学生は多様な文化を学び、国際的な感覚を身につけることができます。
カナダの高校は科目分野が豊富で、自身の興味や目標にあった科目を選択できる点が特長です。またカナダの就学スタイルとして、自分で時間管理を行い、クラス内での発言や課題提出などを通し、自立心や問題解決能力が育成されます。特に海外の大学進学をお考えの方には不可欠なスキルとなります。
法学、環境科学、地球科学、マーケティング、プログラミング、自動車技術、解剖生理学、演劇、写真、ダンス、など
英語、数学、理科、社会などを必修科目として学び、基礎学力を身につけられるカリキュラムです。一方で選択科目として選べる科目の幅は広いため、バランス良く様々なことを学びたい学生にお勧めです。
また、ブリティッシュコロンビア州では「キャリア教育」を必修として定めており、将来の仕事とそれに向けた教育計画、経済的な計画、健康とバランスの取れた生活の送り方など、仕事や私生活のライフプランニングをします。
このプログラムにはボランティア活動も含まれており、地域社会と繋がりながら、アカデミックな勉強だけでなく長い目で見た卒業後の生き方を学ぶことができます。
ICCが送り出しをしているブリティッシュ・コロンビア州の公立高校では、留学時の英語力が問われません。留学生は、英語が母国語でない学生に向けたESL(English as a Second Language)と呼ばれる授業を履修し、他の科目と平行して英語力を身につけることができます。
英語力に不安がある学生も授業についていけるようなバックアップ体制が整っているため、安心して留学することができます。
ICC提携学校数 | 62校 |
---|---|
高校入学可能時期 | 2月、4月、9月 |
寮の提供 | 無 |
アカデミー | 有 |
IB実施校の有無 | 有 |
カナダの新年度は9月に始まり、6月末で年度が終わります。
学期制度には「リニア制」と呼ばれる通年制と、「セメスター制」と呼ばれる2学期制の2種類があり、どちらを採用しているかは学校により異なります。リニア制は1年間で8科目を全て平行して学んでいくため、同時に学ぶ科目が多い大変さはありますが、一つの科目の進度はセメスター制に比べると早くないため、テストの出題範囲は狭いと言えます。
セメスター制は1学期あたり4科目を学び、年間で8科目を学びます。一度に学ぶ科目は少ないですが、各科目の進度は早いため、分からないことはその都度クリアにしていかないと、あっという間に授業に追いつけなくなります。
ブリティッシュ・コロンビア州では卒業に必要な単位数が定められており、Grade10〜12(高1〜3)の3年間で取得していきます。日本で高校1年生を修了しており、高校2年生から渡航する場合は、成績表の内容によって日本で取得した単位をカナダの単位に以降してもらえるため、2年間で卒業することが可能です。
カナダの新年度にあたる9月、セメスター制の学校は後期開始にあたる2月に入学することが可能です。また、日本の学期に合わせて4月開始の準備コースがある学校、または学期途中からでも受け入れ可能な学区もあります。
カナダの新年度は9月に始まります。カナダの新年度に合わせて9月に渡航する学生が最も多く、中学卒業後に渡航する学生には留学生向け準備コースを利用した4月入学が人気です。セメスター制の学校では2月入学も可能ですが、半年以上在籍する場合は夏休みを挟むため注意が必要です。
カナダは州によって教育カリキュラムや学年制が異なります。日本とブリティッシュ・コロンビア州の公立高校は小学校・中学校・高校の区切りがほとんど同じで、Grade10〜12が日本の高1〜3年に該当します。義務教育はGrade10(高校1年生)までですが、多くの学生がそのままGrade12まで在籍し、高校を卒業します。
留学計画を立てる際には、費用を総合的に把握し、適切な予算計画を立てることが重要です。
カナダでは、出願後に入学審査が行われ、無事受け入れが確定した際は請求書が届きます。お支払い後に正式な入学許可書と領収書が届きますので、学生ビザの申請時にこれらの書類を提出します。
請求内容は、授業料や滞在費等の学校関連費用です。支払いは原則として1年ごとです。2年以上留学する場合は、学校にもより異なりますが、1〜3月頃に翌年度の請求書が届きます。
ICCでは、留学目的や予算に合わせた留学ごプランの提案を行っておりますのでお気軽に相談ください。
留学する高校の種類(公立・私立)や留学期間によって異なります。カナダ ブリティッシュ・コロンビア州の高校は約8割が公立で、約2割が私立です。ICCでは受け入れ体制の整っている公立高校にのみ送り出しをしています。
授業料や滞在費は州内の教育学区ごとに決まっており、同じ教育学区内であればどの学校を選んでも金額の差はありません。一般的に、都心の地域では費用が高く、都心から離れると金額が低くなる傾向があります。
ICCが送り出している教育学区では、年間約155万〜190万円 (CA$14,000〜17,000)です。
授業料の他に、入学申請料などがかかる他、カナダには「Custodian Declaration Fee」と呼ばれる後見人登録費用が発生します。これは親元を離れた未成年である高校生に対して、学校が現地での責任を負うための登録費用を指しており、授業料等に組み込まれている学区もあります。
私立高校の場合、年間約200万円(CA$18,000)〜500万円以上かかることもあります。
私立高校の場合、入学申請料の他にも学校により教材費やテクノロジー関連費用等の費用が発生します。学校により異なりますが、数十万円かかる場合もあります。
公立高校の滞在方法はホームステイとなります。費用は年間約120万〜160万円(CA$11,000~14,500)が目安です。これには、1日3食の食事、光熱費、インターネット使用料が含まれています。
前述の通り、滞在費に1日3食の食費、光熱費、インターネット使用料が含まれているため、その他に必要となるものは、交通費、携帯電話の費用、その他の個人的な娯楽費(交際費や個人的に買いたいもの)などです。学生によりお小遣いの金額は異なりますが、月3万円程度が一般的です。お小遣いの中から交通費や携帯代も支払い、留学中にお金のやりくりの仕方を学ぶ学生も多くいます。
※上記いずれも2024年度の費用、CA$=110円(2024年10月現在)で算出
カナダの留学生向けの保険には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、留学生に加入が義務づけられている医療保険で、MPS(Medical Service Plan)もしくはGuard Meという保険、2つ目は保険会社で任意加入する留学生保険(海外旅行傷害保険)です。強制保険の費用は授業料等と一緒に請求され、金額は年間で約13万円前後(CA$1,200前後)です。
現地の強制加入保険が適用される内容は、疾病、怪我の診察料と検査費用のみで、基本的には投薬や歯科治療には適用対象外です。また、携行品の盗難や、滞在先や学校で物を壊してしまったときの賠償等は含まれていません。
そのため、ICCではカナダに渡航される皆さんに任意保険への加入を推奨しています。任意保険は、保険会社や加入されるプラン、渡航期間により金額も大きく異なります。ICCでは保険のご案内もしておりますので、お気軽にご相談ください。
パスポート申請費用(申請の必要がある場合)、学生ビザ申請費用、航空券代、海外留学保険費用が必要となります。また、留学先ではノートパソコンが必要となるため、持っていない学生は新たに購入する必要があります。
また、ブリティッシュ・コロンビア州では入学申請に際して、お住まいの地域にある公証役場で親権者全員(通常ご両親)にお手続きをしていただく書類があります。手数料は公証役場により異なりますが、11,000円〜15,000円が目安です。
その他に学校関連費用として、教材費、活動費などが発生しますが、学費や滞在費とあわせて請求される場合がほとんどです。
有料のアクティビティや遠足の参加費用、部活動で必要になる物や遠征費用、習い事の費用など、学生によって様々です。授業料などの大きな費用は渡航前に支払いが完了しているため、任意参加のものに対して発生する費用が多い印象です。
留学生の場合はアクティビティの参加や部活動の遠征、習い事の契約などに際して保護者の同意が事前に必要となるため、身に覚えのない高額な請求が突然くることは基本的にありません。
カナダの高校では、海外ドラマや洋画でも目にしたことがあるプロムやドライグラッド、またはグラッドクルーズ(卒業生でクルーズ船に乗ってのお祝い)と呼ばれるような卒業をお祝いするイベントが各学校で企画されます。スーツやドレスを着てみんな目一杯おしゃれをするため、衣装のレンタル費用などが発生します。
ICCでは、ほとんどの学生が高校卒業後の進路として大学進学を希望します。最終学年になると受験に向けた準備や対策で、特別な費用が発生する学生もいます。以下はその一例です。
カナダは、世界でもトップレベルの教育を提供する国として知られています。カナダの大学は、多様なプログラム、手厚いサポート、国際的な環境など、多くの魅力があります。
海外の大学には、日本とは大きな差をつける程の、世界中から学生が集まる多国籍な環境です。また、国際的な視野や、より深い専門知識を身につけることができます。
カナダの高校を卒業した後、海外の大学へ進学する選択肢、特に、英語圏の国々(米国、英国、オセアニア、等)の大学は、カナダの高校卒業資格を認めていることが多く、留学生が国際的なバカロレア(IB)プログラムを修了している場合は、世界中の多くの大学からの選択肢が広がります。
カナダの高校留学の経験は、日本の大学に進学する際に大いに評価されるポイントです。特に帰国子女枠やAO入試、推薦入試などの特別な入試制度を活用することで、カナダでの学びや経験をアピールできます。
カナダの留学先として人気のある都市はそれぞれ異なる特徴と魅力を持っています。ICCでは、豊かな自然、温暖な気候、質の高い教育を提供するブリティッシュコロンビア州の教育学区から公立の高校をご案内しています。利便性の良い地域を希望する学生に人気のメープルリッジ、自然豊かな地域を希望する学生にお勧めのコモックスなど、同じ州内でも地域によって異なる特徴を持ちます。
また、学校・学区による特色も様々で、カナダで最も歴史のある高校を有するビクトリア、スポーツやダンスに力を入れる学校を有するスークなど、留学する地域の選び方は人それぞれです。国際的多様性、そして治安のよさ、質のよい生活水準など、留学生に安心な環境もカナダの魅力の一つです。
ICCがオススメする派遣先です。
アボッツフォード教育学区
ビクトリア教育学区
コモックス・バレー教育学区
ナナイモ・レディスミス教育学区
ミッション教育学区
チリワック教育学区
メープルリッジ・ピットメドウズ教育学区
スーク教育学区
デルタ教育学区
サーニッチ教育学区
サレー教育学区
キャベルリバー教育学区
カウチャンバレー教育学区
実際にICCを通じて留学した先輩が、カナダを選んだ理由を教えてくれました。
萩原 稀英大(はぎわら けえた)さん
クレアモント高校
2015年4月〜2017年6月
カナダを選んだ理由は、安全な国として知られていて、2014年の夏に短期留学をして気に入りました。そして、発音がアメリカ英語なのでカナダに決めました。
福井 南里依(ふくい みりい)さん
デルタ高校
2019年〜2021年の間
カナダの能動的な授業スタイル(アクティブラーニング)が自分に合っていると思ったから。日本の高校はIBに通っていたのですが、その授業が合っていて楽しかったので、同じような形で授業を受けられるところを探しました。
カナダの高校では、多様な科目からの選択、プロジェクトベースの授業スタイル、そして理論的思考や自主学習が定着したその教育環境が整っています。自分が何をしたいのか、個人の目標や将来の夢と合う学校を提携校の中から私たちと探しましょう。
カナダには広大な自然公園や保護地域があり、豊かな生態系を持つため、実践的な学習環境が整っています。野外で行うスポーツや生態系の学び、チームビルディングなど、リーダーシップ等、様々な様要素がこの科目に含まれています。
G.P.バニエ高校のあるコモックスは、バンクーバー島の東海岸に位置する、美しい自然環境と豊かな文化、アクティブなライフスタイルが魅力の場所にある、温暖な気候とフレンドリーなコミュニティが特徴です。夏はカヤッキングやハイキング、冬は、スキーやスノーボードができる海と山に囲まれた地域です。
G.P.バニエ高校は、特にOutdoor EducationプログラムやAP/IBコースなど、学術的にも実践的にも充実した教育環境を提供しており、学生が地域社会とのつながりを持ちながら学び成長できる学校です。
幅広い音楽活動を提供しており、バンド、合唱団、オーケストラなどのアンサンブル活動が盛ん。学校内外での公演やコンサート、音楽フェスティバルへの参加も積極的に行われており、生徒はこれらのイベントで自らの才能を発揮し、地域社会とのつながりを築く機会を得ることができます。
2024年に改装が完了。専門の音楽教育プログラムも提供されており、音楽理論や作曲、録音技術などの授業を通じて、音楽の知識や技術を深めることができます。豊富な音楽プログラムや活動、熱心な教員陣に支えられており、生徒が音楽の世界で成長し、才能を開花させることができる環境を提供しています。
BC州のスポーツアカデミーは、スポーツに情熱を持つ生徒が専門的な指導を受け、競技力を向上させるための理想的な環境を提供しています。バスケットボール、サッカー、野球、アイスホッケー、ラクロス、ダンス、バレーボール、ゴルフ、乗馬、ラグビー、ホルダーリングなど、学校によって様々なアカデミーが展開されています。
Royal Bay Secondary Schoolは2015年に開校した、現代的で先進的な施設を備えた学校です。ダンスに特化した高度な教育プログラムを提供しており、ダンスに対する情熱を持つ生徒にとって理想的な環境です。多様なダンススタイルの学習、専門の指導者、充実した施設、実践的な経験の機会など、全てが揃っており、生徒のダンス技術や表現力を最大限に引き出すことができます。
APは、高校生に大学レベルの教育を提供するプログラムとして、BC州の多くの高校で提供されており、学問的挑戦を求める生徒にとって非常に価値がある科目です。学校によって提供されるAP科目は異なり、あらかじめ、学びたい科目にフォーカスしておく必要があります。
この学校は、2013年に新しい校舎が完成し、最新の教育施設として再建されました。多様な科目やプログラムが提供されており、特に先進的な教育プログラムとしてAPコースでは、高校生に大学レベルの学問的挑戦を提供し、大学の単位を取得する機会を提供します。CSSで提供されているAPコースは、英語、微積分、生物学、心理学、化学などです。その他、自動車などの技術科目や、乗馬や野外教育など、生徒の教育経験を豊かにし、実践的なスキルと体験を提供しています。