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008 (2001/05/23) | ||||||
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●君山銀針(くんざんぎんしん) | ||||||
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□味&香り: 香りのイメージは「湯豆腐」。お茶の世界でいう、いい香りではないが、こんぶだしのような香りで、グツグツ煮えたぎる冬の湯豆腐鍋を思い出す個性派である。その香りとは対照的に味は、緑茶のフレッシュさを残しており、喉ごしがキリっとしていて若若しさを感じる。でも舌の上で感じる味は丸みがある優しい甘さもあり芳醇である。「どっちなの?」と思われるかもしれないが、どちらも素直な感想なのである。仙人が住むと言われる島でとれるお茶の名にふさわしい、摩訶不思議なお茶と言える。おそらく、飲む時の気分の状態で印象が変わるだろう。これも仙人の成す技なのかもしれない。 □一口メモ: なかなかめぐりあえないのが、黄茶である。銘柄も少なければ、生産量も少ないので当たり前かもしれない。その中での代表格が君山銀針。洞庭湖にある仙人が住むという小島(君山)で採れる。清代の乾隆帝はこのお茶が大のお気に入りで毎年献上させ、宮廷専用となっていたという由緒あるお茶。茶葉は2センチ程ある新芽だけを摘み取り、黄色にしあげる独特な「悶黄」という黄茶独特な製法で作られる。このお茶は茶葉が上下する様を見るのが楽しみといえる。用意するのは耐熱ガラスの細長いグラスが最適だ。茶葉をグラスに入れて沸騰した湯を注ぐと、横に寝ていた茶葉が立ち上がり水面に行き、しばらく待つ。するとピョーンとジャンプするようなものもあれば、ゆっくり引き寄せられていくようなものもある。また、お茶に広がっている産毛のキラキラ光る様も見え、まるで異次元の茶葉の妖精だ。「三起三落」(3回浮き、3回落ちる)がおわると飲み頃のサインだ。 |
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