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  • IBPビジネス留学修了生特別インタビュー:グリフィス大学
インターンシップの経験が、事業家に不可欠な「自信」をくれた。

稲場啓輔(いなばけいすけ)
26歳(IBP参加時)

関西学院大学 商学部卒
株式会社Tabi Palette 代表取締役社長
留学期間/2014.10~2015.9
留学先/グリフィス大学(AUS)
インターンシップ先/
Grand Motors Toyota Pty Ltd
(終了後社員として勤務)

IBP修了後、念願の起業を果たす

留学先のオーストラリアから帰国して、自分の会社を立ち上げました。訪日外国人向けにウェブアプリケーションサービスを提供しようと思っていますが、まだ始めたばかりで、資金集めもこれから。メンバーは今のところ自分一人です。今の目標は、この事業を軌道に乗せること。ですが、やってみたいことは他にもあります。ビジネスアイデアは一つではなく、留学時代からいくつか温めていますから。

今の時代、起業は特別なことじゃない。わずかな資金で誰でも事業を興せるし、リスクも低く抑えられます。もっとも、こんな風にゆったり構えていられるのは、IBPで留学して色々な経験をしたおかげかも知れませんね。

事業をやるなら、英語は必須だと思った

僕は昔から、いつか自分で事業をやりたいと考えていて、これからの市場を見た場合、英語は必須だと思っていました。大学3年次には会計士の資格を取って監査法人で働きはじめ、社会人になってからも早く英語を身につけたいと焦っていたものの、英語ができないと英語を使う仕事は巡ってこないし、仕事で使わない限りビジネス英語の実力はつかない。ニワトリと卵ですよね。仕事の合間に勉強してTOEICではハイスコアを取りましたが、やっぱり本物の英語力をつけたいと思って、会社を辞めて留学することにしました。それからインターネットなどで調べて見つけたのがIBP。「これだ」と思いましたよ。単なる語学留学ではなく、現地企業でインターンシップを体験できる、つまりビジネスの現場で英語のトレーニングができる。そんなプログラムは他にはなかったと思う。

オーストラリア留学のコースを選んだ理由は、MBAの授業を受けられると聞いたから。実は当初、アメリカでMBAを取得しようかとも思ったのですが、膨大なコストがかかると知って「まずは英語に専念しよう」と決めた経緯があったんです。IBPのオーストラリア留学なら大学院のMBAクラスを受講できて、しかもインターンシップを体験できる。そうと分かれば迷う理由はなかったですね。予想どおり、大学で学んだ英語もMBAの知識もインターンシップ先でしっかり試されることになりました。留学の仕上げとなるインターンシップの3ヵ月間は、それまでで一番“濃い”時間だったと思います。

インターンシップ先企業から「社員に」とオファーが

インターンシップ先を探す方法は色々ありますが、最終的にはIBPの関係者から紹介を受けて決定しました。自動車ディーラーで、社名はGrand Motors Toyota。名前はトヨタですが日系企業じゃないんですよ。社員は地元の人ばかりで日本人は僕だけ、当然朝から晩まで英語漬けです。おまけに担当業務は全く経験のないマーケティング。出社初日にいきなり、「デジタルマーケティング戦略の立案をやってくれ」と言われて、さてどうしようかと。全部で80名程度の会社でしたがマーケティング担当は僕と上司の2名だけで、ほぼ一人で任されたようなものです。困ったことに僕はクルマに詳しくなく、似たような車種の写真を並べて「年代が違うだろ?」なんて言われても区別がつかない。英語だって、大学の授業とは全然違って聞き取れないし、さすがに最初は戸惑いました。が、やるしかなかった。指示がわからなければ、わかるまで何度でも聞き返せばいい。正直に何でも相談するしかない。時にはわかったふりをしてやり過ごしたり…。あ、これって案外重要なんですよ。

自分のミッションが理解できたら、あとは誠実にこなすだけです。まずは会社のあるゴールドコーストの人口構成と属性を調べて、よく接触しているメディアを調べる。あとは限られたリソースをどう使うか。活用するメディアを選んで予算配分を決めればいいわけですよね。最終的に「SNSをあれこれ使うよりも、フェイスブックとデジタル広告に絞り込むべき」と提案して、満足してもらうことができました。

僕にはマーケティングの経験はなかったけれども、データは嘘をつきません。データの裏付けを示せば納得してもらえましたし、日本で会計士として働いた経験も役に立ちました。国が変わっても、仕事の本質は変わらないんですね。

インターンシップ開始から1ヵ月が過ぎたころ「社員として会社に残ってくれ」とオファーを受けました。そのときは素直に嬉しかったな。というのも、本当に残るかどうかは別として、「残ってくれ」と言われるくらい頑張ろうと思っていたから。最終的には一時帰国やビザ申請などの手続きを経て、社員として5ヵ月間延長勤務しました。

職場には予習していけない。だからいい

Grand Motors Toyotaに残った最大の目的は、ビジネス環境で英語を特訓する期間を延ばすことでした。僕は、英語はスポーツだと思う。試合に勝る練習はありません。会話に必要な瞬発力を鍛えるには、インターンシップが最適です。最初は話せなくても、毎日ビジネスの現場に立っていれば必ず話せるようになります。

IBPの場合はインターンシップの前に9ヵ月間大学で授業を受けるわけですが、授業って準備ができますよね。予習はものすごく大変だけど、レポートもプレゼンも準備さえしておけば大丈夫。だけど、インターンシップでは予習ができません。それがいいんだと思う。もちろん、IBPのビジネスクラスで基礎力をつけていたから職場で応用できたわけですが…。その他にインターンシップ期間に入る前は、会話力を鍛えようとミートアップに出かけては人と会って飲んでいました。リスニングとスピーキングを克服したくて必死だったんです。友だちができて英語以外にも勉強になったけど…。もともと、英語力についてはそのぐらいコンプレックスがあったんですよ。

ビジネスにとって大切なものとは

IBPで得た最も大きな財産は「自信」と「落ち着き」。僕の英語はまだまだ完璧じゃない。それでも堂々と話す、物おじしない態度こそが重要なんだと起業してみて感じています。それから、オーストラリアでエジプト人やイギリス人、ムスリムの人たちと知り合って気づいたことが、今、ビジネスの種になっています。留学中にできた友だちが気づかせてくれたアイデアを次々と形にしていけたら面白いですね。


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