ウエストミンスター大学留学
University of Westminster
University of Westminster
ウエストミンスター大学コース 50期生
創価大学経済学部経済学科3年(プログラム参加時)。留学前にもさまざまなプロジェクトや国際交流・リーダーシッププログラムなどを通して積極的に海外へ渡航し、土台を構築。留学中は国際開発分野への興味をさらに深め、ヨーロッパの土地柄を有効に活用中。
アカデミックイングリッシュの授業では、文法からエッセイの書き方まで、基本的な事柄を幅広く学びました。特にイギリス形式のエッセイの書き方を学ぶのは初めてだったので、後の学部授業で役立ちました。ビジネストレーニングの授業では、イギリス形式のCV(Curriculum Vitae: 英文履歴書)や Personal Statement(志望動機書)の書き方、電話対応など、インターンシップをする上で必要不可欠な事柄を学ぶとともに、ビジネス英語も教わりました。謝罪メールの文面を実際に準備するなど、とても実用的な授業でした。ペアワークが多く、一人一人が英語を話す機会も多かった気がします。1学期目は毎朝9時(または10時)から夕方まで英語の授業があったため、朝型の生活リズムを保つことができました。
開発学の授業はレベル4(現地の1年生が履修する授業)で、開発学におけるセオリーを幅広く学びました。途上国からの留学生も多く、バックグラウンドの多様なメンバーと協力してプレゼンテーションを成功させたことは、特に貴重な経験になりました。国際安全保障の授業はレベル5(主に現地の2、3年生が履修)で、国際関係論をベースに、核戦争や民族紛争、テロの脅威などについてのセオリーやケーススタディを学びました。教授も止められないほどディスカッションが白熱することもあり、視野が広がるとともに、もう一度自分の目で歴史を見直す重要性を感じました。勉強は24時間オープンの図書館で集中して行い、寮ではリラックスしてメリハリをつけていました。図書館では、朝から晩まで勉強する現地学生を見てモチベーションが上がっただけでなく、よく目にする学生と友達になったこともありました。
通学中
オフラインでも視聴できるアプリを使ってBBCラジオを聞いたり、無料配布の英字新聞を読んだりして、できるだけイギリス英語に触れるようにしていました。また、英語の授業でわからなかった単語の見直しなども、移動中にするよう心がけました。
1学期目は比較的時間があったので、日本ではあまりできなかった自己分析に力を入れました。インターン先や将来の進路について見直すことができたのはもちろん、留学中に何をすべきかも明確になりました。夏休みからは、日本とフランスで学ぶ友人と共に、日本の社会的養護下の子供たちを支援するNGOの立ち上げ準備を開始しました。イギリスは社会的養護やフォスターケアの制度が日本より整っているため、これからはこの問題に関するNGOを訪問するなどして、フィールドリサーチを進める予定です。
寮の同じフロアには主にヨーロッパからの留学生が住んでいて、勉強の合間にキッチンで談笑したり、食事を共にしたりしました。この冬休みには、日本の大学の代表として、ローマで開催されるノーベル平和賞受賞者世界サミットに参加し、受賞者の方々と交流したり、世界中から参加する青年とディスカッションしたりする予定です。また、国際安全保障の授業で興味を持った民族紛争について理解を深めるべく、旧ユーゴスラヴィア諸国への一人旅も計画しています。
この半年で、スピーキング力と英語での思考力が向上したと感じます。日本の大学でもアカデミックな英語を磨く機会には恵まれていましたが、留学中はネイティブ・スピーカーと接する機会が格段に増え、会話力が伸びました。また、授業中のディスカッションやディベートを通して、素早く英語で自分の意見を発信できるようにもなったと思います。もともと国際協力や開発分野に興味があり、日本の大学では開発経済学のゼミに所属していたため、国際関係論を軸に学べたことはとても意義がありました。留学中により興味を持ったトピックについて、日本に戻ってからも研究を続けていきたいと思います。