マレーシア大学留学とは
概要
マレーシア大学留学5つの特徴
1.グローバルスタンダードの教育が受けられる
世界ランキング65位のマラヤ大学を始め、国際的に高い評価を得ているマレーシアの大学。マレーシアの大学では、英語で専門科目を学びます。マレーシアの大学で取得した単位は、イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダなど英語圏の国々で認められており、編入精度も充実しています。
2.留学費用が安い
欧米への留学に比べて、留学費用は1/3程度。生活費は、日本の2/3程度となっています。日本の私立大学に進学するのと同等の費用でマレーシアへの大学留学が実現します。
3.多様性のある社会で学び、暮らす
マレーシアは、マレー系、中華系、インド系の3つの民族で構成されている社会。様々な宗教、言語、食文化に彩られた、多様性あふれる留学生活を送ることができます。
4.入学しやすい一方、卒業は容易ではない
試験はなく、書類審査のみで入学できるマレーシア。日本の大学入試に比べると入りやすいといえます。一方、入学してからは勉強量も多く、日本とは異なるスタイルの勉強方法が求められるマレーシア。卒業するには、地道な学習と継続的な努力が不可欠です。
5.卒業後の多彩な進路
アジア留学経験者への日本企業からの採用ニーズは非常に高まっています。また、人口6.5億人のASEAN市場は、成長市場であることから、東南アジア各国では新卒でも就職のチャンスがあります。
1.グローバルスタンダードの教育が受けられる
マレーシアの教育制度
■ 大学の数と形態
マレーシアには全部で100以上の大学があります。そのうち20大学はマラヤ大学に代表される国立大学です。また、モナシュ大学やノッティンガム大学のようなオーストラリアやイギリスに本校を持つ、海外大学の分校も10大学あります。
入学条件
- 入試
マレーシアの大学には、筆記試験はなく、書類審査のみで入学が決まります。 - 必要な成績
5段階で3以上の成績が必要です。また、大学で専攻したい分野に関する科目を履修していることも条件になる場合があります。ただ、成績や履修科目が満たない場合でも、様々な入学方法がありますので、諦めずにICCまでご相談ください。 - 必要な英語力
学部への入学には、IELTSと呼ばれる英語テストで5.0〜6.5が必要です。ただし、満たない場合でも、様々な入学方法がありますので、詳しくはICCまでご相談ください。 - ファンデーションコース
学部の入学前に専攻分野に関する基礎科目を学ぶのがファンデーションコースです。マレーシアの場合は、大学や学部により、ファンデーションコースが必須の場合もあれば、必須でない場合もあります。また、個人の成績や履修科目、IELTSスコアによって 受講が必要な場合と、必要でない場合があります。進学先や個々の事情によりケースバイケースとお考えください。イギリスやオーストラリアのファンデーションとは、学習内容や入学基準が異なってきます。詳しくはICCまでご相談ください。 - 英語コース
英語力を上げるために、読む・聞く・話す・書く、の英語の4技能を学びます。英語コースの受講目的は、現地生活や英語に慣れるためのウォーミングアップと考えると良いでしょう。英語コースを長期間受講してもIELTSが上がらない例も多数あります。その場合、学部に進学できないまま留学が終了してしまうことも。ファンデーションコース入学レベルの4.0以上を日本で取得することは難しいことではありません。IELTS勉強方法については、個人の英語力レベルによって異なってくるので、詳しくはICCまでご相談ください。 - 進学と卒業
入学は難しくないですが、進級するのは簡単ではありません。まずマレーシアの大学では課題やテストの量などが日本の大学に比べて多くなっています。また、日本のように理論を暗記すれば答えられる試験方式ではありません。最も重要なポイントとして、一定の成績を維持しないと学生ビザを一年毎に更新することができないルールが敷かれています。学生ビザを更新できないと留学を継続することができなくなってしまいます。進学先を選ぶ際には、”入学できるか” とともに、”進級できるか” という観点で大学やコースを選ぶ必要があります。自分にとって最適な大学というのは個人によって異なりますので、詳しくはICCまでご相談ください。
■ 学年・学期制度
マレーシアの大学では、英国式の教育制度を踏襲しており、文系学部は3年間で終了します。理系でもサイエンス系やIT系は3年間の場合が多いですが、工学系は4年間が多く、医療系はさらに修了まで長くなります。
学期制度は、大学によって異なります。国立大学は、通常9月と2月の入学が多いですが、オーストラリアの大学の分校は7月と2月、イギリスの大学の分校は9月入学制をとっています。その他のマレーシアの大学は、大学やコース毎に異なりますので、決まった入学時期というのはありません。どの大学も年に2〜4回程度の入学時期を設けています。
■ 教育行政
大学を管轄するのは、Ministry of Higher Education という政府機関になります。また、留学生に関する入国制度や学生ビザ、大学情報を提供するために、EMGS(Education Malysia Global Service )という組織があります。
■ ランキングと難易度
マレーシアの大学には、偏差値やランキングはありません。Ministry of Higer Educationによる大学の教育の質を元にした、SETERA 評価というシステムがあります。SETERA評価は最高が6つ星となっており、マラヤ大学やモナシュ大学が6つ星の評価を獲得しています。また、近年は、世界大学ランキングにも上位にランクされるマレーシアの大学が増えてきました。ただ、世界大学ランキングが全てではなく、学びたい分野によってはランキングが高くなくても素晴らしい教育内容を提供している大学も多々あります。マレーシアの大学は、日本の偏差値システムのように単純には測れないので、プロに相談しながら大学を選ぶことをお勧めします。
■ 授業スタイル
マレーシアの、特に私立大学では授業は全て英語で行われています。コースによっては講義スタイルのレクチャーと、少人数のゼミスタイルのチュートリアルに分かれます。また、グループワークも多くなりますので、授業以外でグループのメンバーと集まってプロジェクトに取り組むこともよくあります。課題やテストは、日本のような暗記方式ではありません。思考・分析し、自分の考えを述べていく力が試されます。その分、勉強量は増えますし、課題を仕上げるのに時間とエネルギーも必要です。単位を取得するのは簡単ではありませんが、その分、卒業するまでに、日本では身につかないような、思考力や洞察力がつくのも、マレーシアの大学の魅力の一つです。
■ 進級と卒業の条件
進級するには、概ねどの大学・コースも50〜60%以上の成績を取ることが必要とされています。規定の成績が取得できないと、学生ビザの更新ができずに留学を継続することができません。マレーシアの大学の場合、”入学できる大学”を選ぶのではなく、”進級できる大学・コース”を選ぶことが重要。日本の大学を選ぶのとは、大きく選び方が異なります。個人によってベストな大学は異なるので、詳しくはICCまでご相談ください。
■ 欧米大学の学位取得方法
- デュアルディグリーで学位を取る
デュアルディグリーとは、卒業時にマレーシアの大学と提携する欧米の大学の2つの卒業証書が授与される制度。提携大学に留学することなく、マレーシアの大学に在学したままのパターンが圧倒的に多いですが、中には提携大学に留学することが条件でデュアルディグリーが授与されるコースもあります。 - ツイニングで学位を取る
ツイニングプログラムとは、ディアルディグリーとは異なり、卒業時に授与される卒業詔書は提携先の欧米の大学から1つだけ授与されます。マレーシアにいながらにして卒業できるケース(3+0と呼ばれ3年間マレーシアで勉強するパターン)と、途中から提携大学に編入するケースがあります(1+2, 2+1など)。大学やコースにより異なるパターンが用意されています。 - Adtp
アメリカやカナダの大学に編入したい学生向けの特別プログラム。2年間マレーシアで学んだ後、アメリカやカナダの大学の3年生に編入できるプログラムです。最初の2年間をマレーシアの大学で学ぶことで、留学費用を大幅に削減することができます。 - 分校から本校への編入
海外大学の分校では、本校への編入制度を設けています。ただし、全てのコースで編入できるわけではなく、一定の成績も必要となっています。最初の1〜2年間をマレーシアの大学で学ぶことで、留学費用を大幅に削減することができます。
■ 欧米大学への短期留学制度
- デュアルディグリーで学位を取る
デュアルディグリーとは、卒業時にマレーシアの大学と提携する欧米の大学の2つの卒業証書が授与される制度。提携大学に留学することなく、マレーシアの大学に在学したままのパターンが圧倒的に多いですが、中には提携大学に留学することが条件でデュアルディグリーが授与されるコースもあります。 - インターキャンパス(交換留学制度)
海外大学の分校で行われている、本校への短期留学制度。大学により、5〜12ヶ月の留学が可能です。 - 交換留学・短期留学制度
世界各国の大学と交換留学や1年間の短期留学制度を設けている大学もあります。
学べる専攻
ビジネス、経済、IT、エンジニアリング、サイエンス、コミュニケーション、文学、国際関係学、観光学、ホスピタリテー、デザインなど。マレーシアの大学には幅広い分野の専攻があります。
2.留学費用が安い
マレーシアの学費は欧米の大学と比較すると約1/3。生活費は日本に比べると2/3程度です。また、日本や北米の大学の学士課程は4年間ですが、マレーシアは3年間です。
その分留学費用の総額が抑えられます。学費と生活費の合計で年間約160万円〜が目安です。
留学費用
- 学費
大学によりますが、ビジネス系学部だと約180万円〜、IT学部も約180万円〜、観光や旅行関連学部は約200万円〜というご案内が可能です。 - 生活費
およそ7万円〜。たとえばランチは200円〜、タクシーは約150円〜等が相場です。
3.多様性のある社会で学び、暮らす
マレー・中華・インドの3民族の文化や言語が融合するマレーシア。
多様性のある社会で学び、暮らします。
滞在先と生活
- 滞在先
多くの大学で、キャンパス内またはキャンパス周辺に学生寮が用意されています。1ヵ月の寮費の目安は、建物のタイプや一人部屋/相部屋などにより様々ですが、相部屋で2万円〜/月、個室で3万円〜/月となります。 - 生活
マレー・中華・インドの3民族が暮らしています。
宗教もイスラム教、仏教、道教、ヒンズー教、シク教など様々。
国境はイスラム教ですが、互いの価値観の違いを尊重し合いながら平和な社会です。 - 気候
気温は年間を通じて平均27〜33度。11月〜2月頃が雨期、3月〜7月が乾期で気温が上昇します。
ただし、雨期・乾期問わず、雨がよく降りますが、一日中降り続くことはなく、強い雨が短時間降ります。
ビザについて
マレーシアに留学生として入国・滞在するには2種類のビザが必要になります。一つは学生ビザ、もう一つは一次入国ビザです。それぞれ必要な書類や、申請するタイミング、申請する管轄が異なります。
4.入学しやすい一方、卒業は容易ではない
良いこと尽くしのマレーシア留学ですが、一つだけ難点があります。現地で見ていると、概ね2〜3割の日本人学生は途中退学をしています。マレーシアの大学は入学は容易ですが、進級は簡単ではなく、日本の大学よりはるかに多くの勉強量をこなす必要があります。
5.卒業後の多彩な進路
6.5億人のASEANは成長市場であり、アジア留学経験者に対する日本企業の採用ニーズは高まっています。アジア周辺国(シンガポール、タイ、インドネシア)などでは新卒でも就労のチャンスがあり、国内外に進路が広がります。