マレーシア大学留学とは
マレーシアの教育制度
日本と異なる、マレーシアの教育制度
<1>大学の数と形態
現在、マレーシアには110以上の大学があります。日本と同じように国立大学と私立大学があり、国立大学は研究型のリサーチに長けた大学も多くあります。また、マレーシア独自に設立された大学と、イギリスやオーストラリアに本校がある、ブランチ・キャンパスと呼ばれる海外大学のマレーシア校も複数存在します。
<2>入学条件
マレーシアの大学に入学試験はなく、書類審査のみで合否が決まります。重要なポイントは3点あります。第一に日本の在籍校での成績。2つ目は希望する専攻と関連する科目を日本で履修しているかどうか。3つ目はIELTSスコアなどで証明する英語能力です。
<3>学年・学期制度
マレーシアの学士課程は基本的に3年間です。イギリスやオーストラリアと同じ年数ですが、専攻により卒業まで4年以上かかる場合もあります。また、日本の高校を卒業した学生さんは、大学や専攻によってはファウンデーションコースという大学準備コースからの入学となる場合もあります。入学時期は大学やプログラムにより年2〜4回程度あり、時期も異なります。決まった時期に大掛かりな式典はなく卒業の時期も各自異なります。
<4>教育行政
日本と同じように教育省が司っていますが、Ministry of Higher Educationと呼ばれる高等教育を司る省庁が別途あります。また、EMGS(Education Malaysia Global Servise)と呼ばれる政府機関が、留学生への情報提供やガイドラインの作成、ビザ取得情報等を提供しています。
<5>ランキングと難易度
マレーシアの大学に偏差値は存在せず入学試験もないため、明確なランキングはありません。国内学生の場合、高校卒業の際の統一試験の結果で進学先が左右されます。QS世界ランキングで59位のマラヤ大学など、世界的に高い評価を受けるマレーシアの大学も急増しています。
<6>欧米大学の卒業資格と編入制度
マレーシアの大学の中には、欧米の大学のカリキュラムを取り入れて卒業時にマレーシアにいながら、マレーシアと欧米の提携大学の2つの学位が取得できるプログラムや、途中の学年から提携先のアメリカ、イギリス、オーストラリアなどの大学に編入し、2カ国留学ができるプログラムもあります。
<7>授業スタイル
日本のように講義スタイルの授業もありますが、マレーシア人の学生は講義中でも活発に発言をします。授業によってはグループワークやプレゼンテーションが課されるケースも多く、多国籍なクラスメイトに混ざり、積極的にグループに貢献し、コミュニケーションをとる必要があります。また最終学年にはインターンシップが必須のコースも多くあります。
<8>進級と卒業の条件
入試はなく、入学しやすいマレーシアの大学ですが、教育の質を保つため、学生ビザは毎年更新が必要となっており、一定の成績をおさめていることが条件になります。成績が足りないとビザは更新できず、残念ながらその時点で退学・帰国となるケースもありますので、しっかりと計画立てて準備し、留学中は勉強に専念することが大切です。
このようにマレーシアの大学は入学条件や入学時期がフレキシブルで、教育の質も高いのですが、進級や卒業は簡単ではありません。卒業までやり遂げるには、自分に合った進路を選択することがとても大切ですので、まずはICCにて留学相談を受けることをお勧めします。